前回書いたように、Vaio Pro13はファン交換により息を吹き返したのだが、
1年半後に(それよりも早くに?)またファンが壊れると困ってしまう。
ちなみにファン交換をしている間、
自宅用のパソコンとして、以前使っていた「ASUS zenbook13 UX31E」を(このパソコンは丈夫だなぁ)、
モバイルとして「iPad Air2」を使っていたのだが、
モバイルでもキーボードが欲しくなった。
そんなわけで新しいパソコンの購入を検討した。
モバイル用として重要視するのは、重量、次に処理性能。
ここで言う処理性能は、動画の処理能力などではなく、
webブラウジングをする際のサクサク具合を指す。
ちなみにサイズもある程度は気にするが、
今時のパソコンはベゼルが極端に広いものはないので横方向は気にしなくて良いし、
厚みに関しては、持ち運びにバッグを持つので、厚くても気にならない。
上記に加えて、今回は「ファン」も要素として加えたい。
具体的にはファンの音である。
PCの性能が高くなるほど発熱量が増える為、多くの放熱が必要になるが、
サイズが小さくなると熱が抜けにくくなるため、より積極的な排熱が必要になる。
また、PC全体のサイズが小さくなるとファンも小さくなる為、排熱量を高くするには
回転数を上げる必要があり、ファンの音が大きくなってしまう。
それに、回転数が上げると、ファンの寿命も短くなるだろう。
そういうわけで、「性能とサイズ」と「ファン(の音)」を両立するのは難しい。
上記のようなことをつらつらと考えながらネットサーフィンをしていたところ、
ASUSのX205TAが目に留まった。
11インチと持ち運びにはちょうど良い液晶サイズ、1kg弱の重量、壊れにくいSSD、安価な価格、そして何よりファンレス。
もちろん良い所ばかりではなく、
Atom Z3735Fという低性能CPU、webブラウザでタブを2,3個開くだけで使い切ってしまう2GBのメモリ、
という弱点もある。
なお、SSDは64GBと少ないのだが、モバイル用と割り切れば、
個人的には問題ない。
結局、4万円弱という価格も後押しして、ネット通販で購入。
出張に持って行くことも考慮し、色はネイビーを選択した。
Vaio Pro13と並べたところ。
Vaioの機械感とは違うが、
X205TAは文房具のような質感を持っており、チープさは感じない。
どちらのPCもタッチパネル機能はなく、重量はほぼ一緒(Vaio:940g、X205TA:980g)。
Vaioは「おっ!?」と驚く軽さだが、X205TAは妥当な軽さだと思う。
液晶を開いたところ。
液晶解像度は1366×768。最近の標準から考えると解像度が低いけど、
昔は15インチでも1024×768だったしなぁ。
それよりも、快適に画面が見られる角度が狭いのと、
画面の開閉角度が狭いのが気になる。
狭い空間で使うときに、もう少し倒れれば・・・という時が何回かあった。
キーボードは、全体的にたわむものの、打ちやすさは問題ない。
パソコン全体はたわみが少なく、一端を持って持ち上げてもしっかりしてる。
その点はVaioよりも良い。
バッテリーの持ちは問題ない。
普通にwebブラウジング主体で使っていれば、7hぐらいは使える。
性能に関しては、予想していた通りかなり厳しい。
用途はwebブラウジングとオフィスぐらいなのだが、入力に対して出力がツー(スリー?)テンポぐらい遅れる
(レスポンスが悪い)ので、使っていてストレスが溜まる。
レスポンスという点では、iPad Air2の方が良い。
まぁ、値段が1.7倍くらい違うから仕方ない。
出かけた先で、くらいはあくせくせずに、
ゆっくりした気持ちで扱うようにという、
パソコンからの声が聞こえる1台である。