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自転車成分多めの日常を記録するblogです

磐梯吾妻スカイラインを自転車で走りたかった

昨年の大雨で道路が一部崩壊していた磐梯吾妻スカイライン
今年もGW明けに通行止めにして補修をしていたが、
ようやく補修が終わり、全面通行止めが解除に。


折りしも、先日関東が梅雨明けになり、
週末の天気が晴れ予報になった。
当初はオートバイでツーリングも考えたのだが、
オートバイでは何度も走っていることもありつまらない。
道路を楽しむのならば、自転車で走るのが良いだろう。


ちなみに、家から磐梯吾妻スカイラインまで自走すると、
その日のうちに帰って来れない可能性が高い(というか、間違いなくそう)ので、
今回は輪行をすることにした。







まずは自宅で自転車を輪行袋に詰めて出発。
家から駅まで結構あるからね。。。







まずは日光駅から、JR日光線で宇都宮まで輪行
一番後ろの車両ならば、自転車を固定することが可能のようだ。
普通電車では初めて輪行したが、朝早ければ混雑もしないので、
輪行は問題ないと感じた。







宇都宮駅から福島駅まで、新幹線で輪行。新幹線輪行も初めての経験。
ちなみに、宇都宮から福島までは「やまびこ(盛岡方面行き)」と「つばさ(山形方面行き)」
の両方で行けるが、「つばさ」の方が比較的空いている印象がある。
ただ、お盆などのハイシーズンの時期だとどっちも混んでいるだろう。
サイクリストはハイシーズン時の輪行はどうしてるのだろうか。


今回は車両の一番後ろの指定席を予約していたのだが、
いざ乗ってみると、座席の後ろに既に自転車が置いてある。
「一体なんで・・・」と思ったら、通路はさんで隣の人の自転車のようだ。
ドキッとするから止めて欲しい・・・

その人は、次の日に行われる鳥海山ヒルクライムに参加すべく、
前日入りの為に輪行していたらしい。
仲間内で参加するようで、新庄駅からはレンタカーで現地まで向かうとか。
なるほど、そういう手もあるんだなぁ。
私だったら、全工程自動車で行ってしまいそう。

その人と40分程おしゃべりを楽しみつつ(なんたって、人妻だからね。
10年前ぐらいに子育てが一段落したって言ってたけど)、
気付けば福島駅。







駅前で自転車を組み立てる。
10分強で組み立ては完了。
好奇の目に晒されるかと思ってたが(自意識過剰)、
そんなこともなくすんなりと。





福島駅をあとにして、県道70号を西へ向かう。








山を登る前に、朝食と補給食の補給をコンビニで行う。
出来ればご当地の物を食べたいけど、
時間に余裕がないので、いつも通りコンビニ飯。
今はコンビニのご飯もバリエーションに富んでいるので、
趣きが少ない以外に困ることはない。





ちなみに西の空はこんな感じ。
今回も雲に苦しめられるのか・・・







県道5号(フルーツライン)との交差点にて。
ここから登りが始まる。
ちなみに前方の山はやっぱり雲の中っぽい。




ここから本格的な登りなのだが、
あまりに辛くて写真を撮る余裕は無し。
特に辛いのが、無散水消雪システムの区間
消雪をしないと車がスリップしてしまうぐらいの急坂であり、
インナーロー(34×30)でも辛い。

それと、流石梅雨明けの為にとにかく暑い。
水分の消費が激しくてボトル2本では間に合わない。
途中に自販機が1台あって何とかなったが、
見落としていたら間違いなく干上がっていただろう。





2時間弱かかって、不動沢橋に到着。

霧で何も見えないゾ。

ここはトイレ休憩は出来るけど、自販機はないので補給は出来ない。
自転車で登る人は、ボトルを1本多めに持っていこう。





せっかくなので記念に一枚。




ここからの登りも引き続き辛く(全部辛いんじゃん)、
特に内回りのカーブは体力の低下も相まって、
ダンシングを余儀なくさせる。








下界から見ると雲の中だったが、さすがに峠の頂上付近は雲の切れ間もあり、
山肌の荒れた風景が楽しめる。
(そして温泉臭い)






ここで両足が同時に攣ってしまい小休憩。
ここまで長時間、出力をかけ続けることはないしなぁ。








フルーツラインとの交差点から、3時間程で浄土平駐車場に到着。
うーん、疲れた。




吾妻小冨士に登る気力はありません・・・





駐車場到着早々、ラブライブの痛ジャージを来た若者と会話する。
どこから来たのか聞くと、道の駅ばんだいに車を止めて登ってきたとか。
まだ物足りないらしく、この後は福島側に一度下って再度登ってから帰るらしい。
若いって素晴らしい・・・


レストハウスでフランクフルトを食べ、水を補給したら、帰路に着く。
ここから日光方面に、走れるところまで自走で帰宅である。

なお、レストハウス周辺では、宇都宮から来たというサイクリスト
(暫定的にU氏とする)と話す。
彼も一人で走るのが好きで、チームには属していない模様。
なんだ、結構いるじゃん、お独りサイクリスト。
猪苗代湖方面に、道路最高点があり、そこまで行くとのことなので、
ご一緒させてもらう。






そんなわけで道路最高点である。
「1622mって、蔵王ハイライン頂上よりも低いよな、何でこんなに辛いんだ?」
と思ったけど、蔵王ヒルクライム遠刈田温泉から出発で、
実質標高差は1400m弱であり、磐梯吾妻スカイラインよりも実は楽なのだ。

あと、蔵王エコーラインが林の中を走るのに比べ、
磐梯吾妻スカイラインは常時照りつける太陽の中を走るということも、
辛くなる要素の1つだと思う。

ちなみに私のホームコースである日光いろは坂は、
勾配が緩やかだし林の中を走るしで、
ヒルクライムコースとしては、かなり楽なことを、
思い知らされた。


道路最高点でU氏とは別れて、猪苗代湖へ向かう。








暑すぎ


うーん、30℃超えは自転車で走る気温じゃないぞ。
暑すぎでボトルの水はぬるくなって、水分補給しても体温は下がらないし、
食欲はなくなって固形物は取れないしで、体力が削られていく・・・






猪苗代湖に到着。
湖畔で水遊びをしている姿を羨ましく思いながら、帰路を急ぐ。


ただ、ここから家までの距離がおよそ140km。
普段なら無理すれば走れない距離ではないだろうけど、
スカイラインを走りきった後ということと、暑さの為に、
走りきるのは不可能と判断。
エスケープルートの探索をしながら進むことにした。







国道294号から県道235号へ。
県道235号は林の中を通りかつ、川沿いの道なので
比較的涼しい。
月曜日〜土曜日の昼間(9時〜16時)は工事により通行止めだが、
たまたま今回は16時を回りそうだったのでこのルートを選択。
結果的に近道になった。






隠岐津島神社でトイレ休憩。
県道235号もそうだが、この神社も雰囲気があって良いところだと思う。





ワーイ!







馬入峠越え。
標高900m弱の低い峠だが、疲れた身体には堪える。

峠を下り、国道118号に入り西に向かう。

ふとgooglemapを調べると、
118号を20km程西に向かうと国道121号にぶつかり、
そこには「会津鉄道」という路線が通っていることが分かった。
しかも丁度、1時間10分後に発車する電車に乗ると、
出発地点近くの駅まで接続されることも判明した。
(その1時間後にも電車があるが、出発地点まで10km程度を自走する必要がある)



残りわずかな体力を使った、猛ダッシュが始まった。








着いたー。
会津鉄道湯野上温泉駅に無事到着。
幸運にも下り基調ということもあり、
平均時速30km程度で走行できた。

輪行準備も無事終わり、電車を待つのみ。







会津鉄道は山の中を走るので車窓からの風景を見るだけで飽きない。


会津田島駅東武線に乗り換え、
下今市駅で、東武日光行きに乗り換えて、

東武日光駅に無事到着。



ツーリングの前半から後半まで、
辛さも含めて濃い内容のツーリングになった。
今回新幹線輪行を初めて使ったが、
思ったよりも気軽に出来たので、
今後のツーリングの幅が広がる可能性を感じた。






↓今回のルート