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自転車成分多めの日常を記録するblogです

BRM918宇都宮〜湘南400km

さて、ブルベ当日である。
ちなみに今回は写真が少ない。
しかも、撮った写真はPCのコンビニばかりなので、
ひたすらコンビニ画像を貼るという、
わけのわからないエントリーになる。


だって、道中、写真を撮ってる余裕ないんだもん・・・


ちなみに今回のブルベについては、
ここを見れば分かるが、
概要を説明すると、
・宇都宮森林公園〜湘南〜宇都宮森林公園の400kmを走行する。
・出発は2時で、到着は翌日5時〆の、27時間制限
・PC(チェックポイント)はおよそ50km毎にある。
といったところ。
27時間ぶっ続けで自転車乗るなんて、お前精神状態おかしいよ・・・
と思っていた時期が、私にもありました(・∀・)


ルートは以下のようなもの。

200kmまではほぼ平坦。
ヤビツ峠で一気に標高を稼ぎ、
その後は登り返しをしながら標高を下げ、
350kmくらいから、少し登る、といった感じ。






早朝(夜中)1時に宇都宮森林公園で受付。
当然のことながら真っ暗で、ライトをつけないと何も見えない。
しかも直前まで大雨が降っていて、道中も雨らしい。
気分が沈むが、眠気によりナチュラルハイになっており、
そこらへんはあまり気にならない。


ちなみに今回は友人のa氏も参加しており、
ひとまずは一緒に走ることにした。
ただ、a氏は私よりも早いので、早々にちぎられるだろうなという予感がひしひしと・・・

ブリーフィングを終え、出走になった。



まずは栃木県を南下する。
森林公園内の道は、アップダウンが激しいのに街灯が少なく、
かなりスリルを味わう。
国道121号、県道18号と順調に走っていくが、
スタートから20kmぐらい走ったところでスマホがアダプターから落下。
このアクシデント、ツールド日光の時にも起こしているんだけど、
学習しないやつだなぁ・・・

ドキドキしながらスマホを拾い確認したところ、破損はなく、動作も正常。
一安心して走り出したが、既にa氏はずっと先に。
私にとってはオーバーペースだったことは間違いないので、
ここから一人旅をすることにした。


心配していた雨だが、降ったりやんだりを繰り返し、
雨具の着用タイミングが難しいところだったが、
第一PCから5kmぐらい手前で豪雨になった為、たまらず着用。
そのまま第一PCになだれ込んだ。





PC1のセブンイレブン 結城江川店。
走行距離がまだ50kmなので、補給はするが休憩無しで、
早々に立ち去る。





走り出してすぐに、あれだけ強かった雨が弱くなり、
10分も走らないうちにあがってしまった。
気温が高いので、雨が降っていないのに雨具を着る必要はない(暑い)。


しばらく走ってると夜が明けてきて、ようやく心に平穏が訪れる。
雨の夜に1人で走ってると、「俺、何してるんだろうか・・・」ってなるんだよね。


大宮辺りの街中に入り、
信号でなかなかペースが上がらずにモヤモヤしたところで、
PC2のデイリーヤマザキ さいたまアリーナ前店に到着

ちなみにここでもPCに着く少し前から雨が強くなってきた。


ここでは、東京在住の若者(T氏とする)と話をした。
T氏は各地のブルベに参加し、今回も輪行で宇都宮まで来たとのこと。
さすが若いだけあってタフである。




T氏とイートインコーナーで食事&休憩をしてから出発。
ちなみに、T氏とは途中まで一緒に走ってたけど、
途中で着いていけなくなった。
さすがの体力の無さである。




途中、どこかのスタジアムの横を通る。
味の素スタジアムだと思ってたけど、なんか違う・・・?



東京都に入り、よみうりランドの登りでひぃひぃ逝った後、
百合ヶ丘を経由して(百合とは関係なかったようだ)
PC3のファミリーマート 町田能ヶ谷町店に到着。

ちなみに、ここでもPC直前から雨に降られ、
PCから出て少し立つと雨がやむという事態に見舞われた。
勘弁しちくり〜〜


このPCでは、こちらも東京から遠征してきたという女性(T女史とする)
と話した。
T女史はあちこちに遠征に行っており、1人で数百km走るとか。
こちらもタフである。
東京に住んでいる人は西の方に行くことが多いらしい。
奥多摩か・・・(ばくおん並感)

それとT女史はコーラを飲んでおり、珍しく感じたので聞いてみたところ、
「糖分とカフェインが取れるので、ブルベには必須」とのこと。
この情報が、徹夜明けでブルベに参戦した私を、のちのち救うことになるとは・・・




PCを出発してからは、また交通量の多い道を走る。
まぁ、都市部ブルベだから交通量が多いのは当然だけど、
いつも山の中を走ってる私からすると、走りにくいし、
それだけで気疲れしてしまうんだなぁ。



藤沢あたりから観光客が増えてきて、
西鎌倉では渋滞に嵌まってしまう。
ただ、自転車なので脇をすり抜けながら、
江ノ島に到着。


海だーーー!!
やっぱりなんだかんだ言って、海はテンションが上がる。


海沿いを少し走ったところで、
PC4の、ファミリーマート 松山湘南江ノ島店に到着。

海沿いの為か風が強く、自転車が倒れる人が何人かいた。
強風の中走るなんて素敵じゃない?(錯乱)

ブリーフィングでは、海沿いの店で海鮮を食べることを勧められたが、
もちろんそんな余裕はなく、
補給が終わり次第即、出発。



江ノ島水族館近辺は3連休の中日ということもあって非常に混んでいたが、
そこを過ぎると交通量も減り、海沿いの平坦でまっすぐな道を快適に進む。


15km走ったところで、平塚から内陸に入る。
ここからしばらく走ると今回のハイライトであるヤビツ峠に着くのだが、
ここで寝不足か燃料切れか、ふらふらして足に力が入らなくなる。
仕方なく途中のコンビニに停まり、パスタで栄養補給をすると共に、
コーラのカフェインで気合をいれる。
ところで、コーラなんか飲んだら炭酸でお腹が苦しくなるかと思いきや
特に問題なし。
また、コーラを飲んだ為か力がみなぎってくる。
今後必需品になりそうだ。。。



問題のヤビツ峠だが、噂に違わずかなりきつい。
特に登り始めの住宅街部分が。
各地に峠を登ると、いろは坂が本当に楽な登りなんだと
改めて思う。




ヤビツ峠の頂上付近。
ヤビツ峠カップル御用達の夜景スポットとのことだが(T女史談)、
ここがそうなのだろうか。
確かに眺めは良い。



ヤビツ峠の頂上ではシークレットPCがあり、スタッフの人にサインを貰う。
しかし、あの霧の中で待つのは心細いだろうなぁ・・・


峠を登りきった後は豪快な下り。
多少の登り返しはダンシングでねじ伏せる。
まぁ、既にお尻が限界を迎えており、
登りをシッティングで走るのが辛いだけだが・・・

中宮ヶ瀬ダムを通過。
そういえば、「ダムまんが」の1巻に、出てたダムだ。
ダムカードは・・・貰う元気はなし(´・ω・`)





PC5のセブンイレブン 津久井太井店に到着。

既に周りは暗くなっている。
ここまで来ると、PCで出会う顔ぶれが固定してくる。
T氏ともT女史とも会うので、会うたびに挨拶をする。
戦友といった感じだろうか(私がそう思ってるだけかもしれないけど)。

ここまで来て、また雨が降ってきたが、
足回りの抵抗は出来るだけ減らしたいので、上着だけ着て出発。


ここからまた都市部を走り平均速度が上がらなくなるが、
我慢の走行。
またここまで走ってペースがつかめてきたのか、
いつも25kmくらいで一回休むところを、
PC間の50kmをひとかたまりとして走る感覚が出てきた。

もしかしたら、感覚が麻痺してきているのかもしれない。。。





PC6のサンクス 川越中福店に到着。
正直ここら辺は、お尻が痛かった以外の記憶があまりない。
眠気がだいぶ出てきたので、ここでもコーラをチャージ。
ちなみにこの時点で制限時間に対して1時間程度のマージンがあり、
完走の可能性が出てきた。


埼玉から栃木に入りもくもくと北上。

スタート地点から絶えず靴が水を浴びていたのだが、
それによる足の冷えと靴擦れの為、足が重くなってきた。
それに加えてお尻の痛みが、
いつもの坐骨周辺の痛みだけでなく、会陰部にまで広がってきたので、
「これはロキソニンタイムかな」と思ったが、
ロキソニンにより眠気が出た場合、現在の絶妙な体調のバランスが崩れてしまう。
最悪眠りについてしまう可能性もある。
その為気合で走る。


ちなみに脳内にはずっと、東方のEUROBEATアレンジCDである、
「THE BEST OF TOHO EURO OF DJ Command」が流れており、
そのノリで、この苦難を乗り切ったと言っても良い。





そんなこんなで、PC7のセブンイレブン 藤岡町藤岡店に到着。
最終PCである。
到着時点で1時間ちょっとの猶予があったので、少し長めの休憩を取る。
眠気を飛ばす為にカフェラテと、
糖分補給の為にあんまんを購入。
ちなみに、あんまん以外の中華まんは全て売り切れ。
雨で冷えたブルベ同志が購入したのだろう・・・


カフェラテチャージが効いたのか、まぁまぁ元気に出発。
残り50kmを3時間強で走ればよいので気が楽。

・・・と思ったのだが、途中でやはり眠気に襲われ、道の駅にしかたに避難。
ベンチで15分程休んでから出発。



眠気を抑える為にダンシングを織り交ぜながら走ってると、
前方にT女史を発見。
ゴールは目前で、タイムも余裕なので、会話をしながら走行する。
まさかブルベで女の子と話せるとは・・・


T女史によると、東京ではナイトライドサークルという社会人サークルがあり、
そこでは男女一緒に走っているとか。
うーん、やはり東京は素晴らしいなぁ。
栃木でサイクリング中に出会うのなんて、おっさんしかいないぞ。
私もおっさんだが・・・


結局、宇都宮森林公園手前まで一緒に走ったが、
「ゴールは1人で迎えたいだろう」と考え、
森林公園の入り口で別れて走ることに。


森林公園内の登り坂でサドルに荷重をかけるのはお尻的にきついので、
ほぼダンシングで走りきりゴール。
タイムは26時間弱。
私にしては頑張ったほうだろう。



ゴール後恒例のカップラーメンは、お腹を壊しそうなので遠慮した。
ちなみに完走のメダルを買おうとしたら1万円しかなく、
お釣がないということで買えず。
スタッフには「来年また走ればいいさ」と言われるが、これもうわかんねぇな・・・

帰り際にスタッフの1人(若い人)に自転車が珍しいと声をかけられる。
その人もケルビムを注文したそうで、現在ノウシャアアア待ちだとか。
あんなに若いのにケルビムを買う、スタッフさんの方が珍しいんじゃなかろうか。




車に戻り、泥だらけの自転車を積んで帰宅。
帰りはちょくちょく意識が途絶えそうになるし、
標識が人の顔に見えるなど幻覚が見え出して、
笑いながら家まで帰った。
眠かったら仮眠を取ってから帰ろう!





完走した感想は、


「ぬわああん疲れたもおおおおおおん」


さすがに、一睡もせずに走るのはきつい。

ちなみにゴール後に、スタッフさんとか回りの参加者に、
「前日に眠れないけどどうしたらいいんでしょうか」と聞いたら、
「速く走って、途中で仮眠を取ればいいんだよ」という回答。
くそっ、これだから人外は。。。


ただ、尻の痛み以外は、想像してたよりも辛くはなかった。
尻の痛みを克服できれば600kmも行けなくはない?(希望的観測)
ただ、今回ポジションを変えて、坐骨部の痛み(というよりも炎症)は緩和できたのだが、
逆に会陰部が酷いことになったので、
尻関係の痛みは長い課題になりそうだ。




これで今年の自転車関係のイベントは終了。

これから季節は秋で、
宮城と山形を結ぶ二口林道を走りたいし(今年は開通するのかな?)、
雪が振る前の東北や長野も走りたいし、
バイクや自動車の出番が増えてきそうだ。