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自転車成分多めの日常を記録するblogです

DAHON K3を見に行ってきた

小径自転車を愛する人の間で話題になっているダホンのK3。


特徴としては、
・14インチのタイヤ径と、
 それに付随した小さな折り畳みサイズ。
・7.9kgという軽さ
・外装3段変速
・80000円前後という「比較的」ロープライス
であろうか。


どこかで読んだのだが、小径自転車界隈では、
一時期流行っていた「ホイールの大径化」が一段落し、
最近は「14インチで軽量でお安い」が流行ってるらしい。



さきがけは、このルノーウルトラライト7や、
フィアット AL-FDB140 Mobillyあたりだろうか。
7〜8kgと軽いのに、5万円程度で買えた(今はもう少し値上がりしてる)
その昔、パナソニックのトレンクル7000が、
上記の自転車と同様の14インチをホイールを採用しつつ、
7kgで25万円したことを考えると、非常にリーズナブルと言える。
(まぁ、トレンクルは魅惑のチタンフレームだけど。)


折り畳み小径車の利点を生かして公共交通機関を使用した輪行に特化すると、
・軽量(持ち運びが楽)
・コンパクト(電車で邪魔にならない)
・シングルギア(故障が少ない、短距離特化で変速必要無し)
と、上記自転車群の特徴とピッタリ一致する。しかも安い。

ちなみに「輪行特化ならタイヤ径がもっと小さい極小径車の方が良いのでは」という意見も出ると思う。
個人的には日本の公道を走るならば、12インチは最低必要と感じる。
それ以下のサイズでは路面状況に気を使うし、段差を乗り越えられなくて危険な場面が
出てくると思う(異論は認める)。ハンディバイク6の時は苦労したなぁ。


話は戻り。
上記自転車群の成功を見て、折り畳み自転車の雄であるDAHON
Dove Unoで14インチ界に参戦。
と思ったが、フレームが酷似していることから、
単にバッジエンジニアリングの可能性が高い?


ちなみにDAHONは、軽量、16インチ、シングルというPresto SLという
現在の潮流に近いモデルを2004年頃に出しており、最近復刻したが、
それはホイールベースが長く、上記のモデルとは性格が異なると思う。

折り畳めばホイール径なりの小ささにはなるけど、
そこまでは小さくならない。



14インチ車は輪行スペシャル・短距離限定という認識ならば
シングルギアでも十分なのだが、もう少し長く走りたい、という人もいる。
その場合に必要となるのが変速であり、それに値するモデルが、
今回のDAHON K3である(前置き長い!)。


DAHON K3、買って乗るのが一番理解できるのだが、
自転車をこれ以上増やすわけにも行かず。
ならば見に行くしかないということで(運が良ければ試乗も出来るかも?)、
現物が確実にあるだろう、千葉の柏にある橋輪さんに行ってきた。




東武線を乗り継いで到着。



折り畳んであるK3を発見。可愛ぇ。。。


試しに試乗を申し込んでみたところOKとのこと。
さすが橋輪さんだ。


試乗車は赤黒のカラーリング。
PC画面では白黒が良いかなと思ってたけど、
実物を見ると、赤黒もざらついた塗装でカッコ可愛いくて良い。
ちなみに試乗車はタイヤがビッグアップルに変わっているので、
ギア比が重く、車重が重く、衝撃吸収性が良く、(恐らく)路面抵抗が下がっているはず。

1周してきていいよー、と許可をもらったので、走りまわってみる。
感想としては、
・14インチの割には安定性が高い
・14インチの割には衝撃吸収性が高い
・多少離れた3段変速のギア比は、
 登坂、ゆっくり巡航、早めの巡航の役割に必要十分
・サドルの調整は長身(180cm超)まで対応してて良し
・フレームはしっかりしていて、登坂で力が逃げる感じが少ない
といったもの。結構良い感じ。14インチというハンデを感じさせない走り。
タイヤをビッグアップルに交換してるのも、良い方向に作用している。
タイヤ交換は必須項目かも。

ただし180cm超の私にとって、サドル〜ハンドル間の距離は短い(ポジションが窮屈)
と感じた。ただ1サイズの自転車なのでこれは仕方ないかなと思う。
平均身長(167cm)の男性だったら、ちょうど良いだろう。


う〜む、これは良い自転車だ。
輪行しても、自動車に積んでも、ポタリング用メインバイク
にしても良いかもしれない。


ただやはり、個人的にはポジションがなぁ・・・
トランジットコンパクトを弄ってて思ったけど、
自転車はポジションが最重要項目で、
それさえしっかりしてればあとは何とかなる気がする。
(これは自転車に限らず乗り物全般だけど)
ブロンプトンは1サイズフレームながら、比較的高身長な人向きなであるのと、
結果的とは言え、ハンドル・ステムの違いにより、
ある程度の身長差をカバーしてるのは偉いと思う。


そんなわけで、自転車は良いけど、私の体には少し合わないという結論だった。
で良いのだろうか。
ただ、いろいろと調べてるうちに、むしろPresto SLに興味が湧いてきた。
サドルとハンドルの距離、遠く見えるんですけど、どうなんだろうか・・・





K3とは関係ないけど、橋輪さんの店内にあった、レインボーカラーのDove Plus。
存在感があって凄かった。カドワキコーティングさんで塗装したとか。
自転車ってこういう所で楽しめるのもいいね。