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自転車成分多めの日常を記録するblogです

折りたたみ自転車が欲しい

今回の日記は長いです。

 

以前から新しい折りたたみ自転車が欲しいなと思っている(現在完了形)。

 

今週は会社がお盆休み&妻と子供が帰省しているので、久しぶりに一人でゆっくり過ごしている。そこで普段はなかなか乗れない自転車にもちょいちょい乗っているわけだ。

 

渡良瀬遊水地に行った際にその周りをポタリングした時の写真。ブロンプトンは自動車に放り込んでおけるので、たまたま走れる場所に行った際にサイクリングがしやすい。

 

 

クレイジーシープ コリデールでいろは坂を登ってきた。小径車でいろは坂はどうかなと思ったけど、20インチ(451)ホイールならば特に問題ないことがわかった。むしろ、軽いギアと適切なポジションが取れれば車種は何でも良い気もしている。
実際、bromptonをM2Lに改造する前のM3Lの時に、bromptonいろは坂を登っている。2度とやるまいと心に誓ったが…

 

 

今住んでいるところは山のほとりであり、サイクリングに向いている場所を走ると必ず山越えになる(30km走ると標高1000m登る感じ)。
その為ある程度の走行性能、変速数が必要であり、ブロンプトンはサイクリングには使いづらい。
一方住み家が賃貸であり、まともな駐輪場がなく自転車は部屋に入れないといけないのに部屋が狭いことから、非折りたたみ自転車であるコリデールは乗るとき以外の取り回し性が悪い。

結局何が言いたいかというと、ブロンプトンとコリデールを合わせたような自転車が欲しいというわけ。

 

走行性能と折り畳み性(簡単に折り畳めるとか、小さく折り畳めるってことね)。この二つは相反する要素である。
そもそも折り畳み機構が備わること自体、重量増加、剛性低下などの走行性能に悪影響を及ぼしてしまう。

さらに小さく折り畳めるということはホイールサイズも小さくなるわけで、走行性能の低下は免れない。

ただ、ロードバイクに乗った他人と競争するわけではなく、ソロでそれなりの距離を自分のペースで走る分には(つまり快走するならば)、700Cのホイールは必要ないとも思っている。もちろんホイール径は大きい方が楽というのはいうまでもない。

 

そんなことをここ2年程考えていて、以下が候補になった。

Birdy GTと

 

tern verge P10 である。

 

必要条件は以下である。
・身長182cmの私が適正な乗車ポジションを取れること
・一般的な外装変速を備えていること
・16インチ以上のタイヤ径であること
・専用の泥除け、可能ならばフルフェンダーがあること
・(できれば折り畳みの際に部品を外す必要がないこと)

泥除けが欲しいというのは、スポーツ自転車に要求することとしては一般的ではないかもしれないが、晴れていても山間部の日蔭では泥混じりの水が残っていることが多く、快適にサイクリングをするには泥除け(フルフェンダー)があることが好ましい。あと、後々ブルベも走りたくなるかもしれないし。。。
なお、birdyもverge P10も上記の項目をクリアするのだが、birdyの場合、ステムを標準ステムではなく、車体前方に傾いたステムにする必要がある。

それぞれのスペックをブロンプトンと比較すると以下になる。

【折り畳み寸法】
折り畳んだ際の小ささはやはりbromptonが頭一つ抜けている。この小ささだと押し入れにしまうことも可能である(私が行っている)。birdybromptonよりも一回り大きく、vergeはさらに一回り大きい。vergeまで行くと気軽に折り畳んで部屋に入れるつもりにはならないかもしれない。

 

【走行性能】
変速数で比較すると、birdyとvergeが同じ10速。bromptonは2速と大きく差がある。bromptonスポーツ車ではなく実用車なので当然か。ただしこのbrompton、個人カスタムだが、ポン付けでリアを外装3速にすることが出来る部品が売ってるし、フロントもある程度知恵は必要だが2速にすることが出来るので、6段変速まではそこまで苦労しなくてもできる(実は部品は揃ってるのだが、純正のバランスを壊すのが怖くて手をつけていない)。
重量に関して重いと言われているbromptonだが、M2Lだとそこまで重くなく、泥除けを外すことでより軽くなる。vergeは20インチということで重量的なハンデがあるのだろう。それとtern vektronに乗ってて感じたのだが、ternは車体剛性がかなり高い。vergeも剛性を確保する為に重量が重くなっていると思われる。
birdyブロンプトンは公称ホイールサイズは2インチ違うけど、実サイズではほぼ変わらない。その観点でいくとvergeは実サイズも頭一つ抜けていて走行性能が高い。

 

【価格】
ブロンプトンが高くなったと言われているが、birdy GTの価格が突出して高い(最近大幅値上げしたからかもしれないけど、何でこんなに高いんだ?)。また、ステムを交換するとさらに価格が上がってしまう。。。birdyならstandardでも良いのではという話もあるが、マットグレーの色が良いんだよね。standardの3色も良いけど。
verge P10も値上げをしたが、この比較ではまだ安く感じる。というかこの比較ではverge X11を挙げた方が良かったかも。

 

何を比較したかったのかわからなくなってきたが、
折り畳み性能を取るならbirdy、走行性能を取るならvergeと、当然な話になってしまった。

まぁ、比較して決まるようなものではないね。高い買い物だし、性能の比較だけで決めるのもどうかと思う。

 

 

 

ちなみに、一度は候補に上がったけど、棄却された車体も挙げておく。

タイレル ive sports。これに試乗した感触はかなり良かった。ホイールサイズから予想されるよりも走りが安定しており、かつ、適正なポジションも取れる。市販のステムでさらに遠いポジションも可能。折り畳みが簡単。格好良い(サドルをハンドルと同じ高さまで上げると精悍なイメージになる)。泥除けもつく。

惜しむらくはリアハブの幅が狭く、一般的なハブが使えない。あと、フロントダブルにするのも難しそう(フロントダブルにするのか・・・)。

 

 

おなじみiruka。これも試乗した感じは良かった。リアハブの内装ハブは乗る前はスポーツ走行としてはどうかと思ってたけど、実際に乗ってみると音が静かで変速がなめらかと、ネガティブなイメージはなかった。
ただ、これで峠に行くか、と言われるとちょっと…となった。ポジションのせいなのだろうか。
あと、あまりに完成された折り畳み方の為、パーツ交換をすると折り畳みに支障をきたすというのも少し気になった。あと、泥除けがつかない(と思ってたら、公式ホームページに市販の泥除けがつくようなことが書いてあった)。

 

 

折り畳み自転車の雄であるところのDahon、のSPEED FALCO。安いし走行性能高いし(昔SPEED P8とか、大昔インパルスに乗っていて、DAHONの良さは理解している)、泥除けもつくし、これでいいじゃん、という話である。これは私の個人的な好みなのだが、フレーム形状がオーソドックス過ぎてそそられない。。。vergeみたいにフレーム上部がエロく湾曲していたり(感じ方には個人差があります)、birdyみたいにメカメカしさがあったりすると所有欲が増す。
あと、deltecワイヤーの見た目があまり好きではない。現物では印刷程は気にならないし、性能が良くなるのはわかってるんだけどね。

 

 

タルタルーガ TypeS。家が広かったらこれにしてた(いや、そもそも家が広かったらロードを手放してないし、新しく買うとしてもSurlyなんかのフルサイズのロード?ツーリング車?を買っているかな)。独自のサスペンションもあいまって、快適に長距離を走れるという触れ込みが気になる。この車体の気になる点は、折りたたみサイズがあまり小さくならないことと、折り畳み時に取り外さないといけないパーツがあること。その他は特に不満はない。純正の泥除けが設定されているし、価格も20万円前後と標準的。

ちなみにタルタルーガTypeSだと、ゆーじんさん(@u_jin)のカスタムがすごく好み。格好良い。

(↑ twitterからの転載なので、気を悪くされたら言ってください。削除します。)

車体とは関係ないけど、3Dプリンターでバッグのアダプタを作るのが凄い。車体のイメージにあってるのも素晴らしい。

 

 

 

bikefriday pocekt rocket(ポケロケ)。こちらの車体は名古屋のCircleさんでペイントされたものなんだけど、爽やかさと格好良さが共存していて良い。

circles-jp.com

ポケロケは試乗したことがあるのだが、乗っている時にタイヤを見なければ、乗り味はロードバイクをそこまで変わらないという走行性能を持っている。もちろん、長距離の疲れ方とか、ダンシングのしやすさの違いとか、同一とまではいかないけど。
ただポケロケは半折り畳み自転車とも呼ぶべきもので、ステムは抜かないといけないし、畳んでもあまり小さくならない。日常的に折り畳む自転車ではなく、分解して小さくしてスーツケースに入れて、旅行先でもサイクリングを楽しむもの。ジャンルが違うのである。

 

 

番外編でbikefriday tikit。すでに製造中止なモデルなのだが、これがベターな選択肢かもしれない。
タイヤサイズは16インチ(349)でbromptonと同じサイズ。ワンタッチで折り畳みできるのも良いのだが、何より折り畳み時にシートポストを下げなくて良いのが素晴らしい。乗るたびにシートを上げて向きを調整するのが思ったよりも面倒なのである。

これも試乗したことがあるのだが、タイヤサイズの為にポケロケみたいにロードバイクのように走れるとはいかないまでも、十分快走できる。フレームサイズも数種類あり、180cm超えでも適正なポジションが取ることが出来る。どうしてこれが売っている時に買わなかったんだろうか。。。

なおいまいちな点は折りたたみサイズがbromptonよりも大きいこと(61×89×38cm。birdyよりも大きい)と、車体に大きな負荷がかかるとフレームが破損すること。後者はアメリカの体重が重い人の話だろうし、対策もされているから、実用上は問題ないと思う。でももう買えない。

 

 

さらに番外編でvikkinoR。昔コムカイさんという人が期間限定で製造していたフレーム。これも試乗したのだが(学生時代に田舎から東京までわざわざ行った)、なかなか小気味良い加速をした記憶がある(曖昧)。他にはない格好良さがあるけど、あまり小さくならないし、泥除けがつかないし、そもそも今買えないからね。当時は学生で自転車に多額のお金払う頭がなかった。買っておけばよかったな。

 

自転車のことを考えているのは楽しいなぁ。