突発性発疹について
娘の機嫌が最近悪い。
そもそもの起こりは、娘が急に40℃近くまで発熱したこと。熱は3日ぐらいで下がったのだが(発熱時は気が気ではなかった)、熱が下がるのと同時期くらいに顔周辺から発疹が発生しはじめた。
発熱時には病院に行ったものの、熱が下がったので発疹自体では通院していないのだが、発熱後の発疹は幼少期ではよく起こることらしい。
そして、発疹が出る際には機嫌が悪くなることが多いらしい(と保育園の先生に言われた)。
例に漏れず、うちの娘も機嫌が悪いのだ。
妻よりも私に対して当たりが強いようで、「バイバイ、また明日ね!」と言ったり、
それから、泣きながら「順番にタッチしてね!」と言って手で押してきたりする。
「順番にタッチしてね」ってなんだ・・・?
なんとなく聞き覚えのある言葉だなと思っていたのだが、そういえば、このおもちゃで言われる言葉だなと、はたと気づいた。
絵本に付属のペンをタッチすると、ペンからいろんな単語が発せられるおもちゃである。大人から見ても結構面白い。
この本のなかで、1~9の数字が書いてあるページがあり、そのページ内においてペンに指示された通りの順番で本の該当の場所をタッチすると、アンパンマンやドキンちゃんなどに電話をかけられる仕組みになっている。
そこで順番を間違えると、「違うよ。順番にタッチしてね」と言われるのである。おそらく娘はそれを真似しているのだろう。
2歳の娘。大人からは「違う」などと指摘されることもなく、きっとこの本からの指摘が人生初の指摘であり、そのような嫌な思いが、不機嫌な時にふと出てしまうのだろうなぁ・・・と。
なぜか感心してしまった。
虫歯を治療した
先日虫歯を治療した。
神経を取る取らないの瀬戸際まで言ったが、最終的に神経を残すことにした。ただ、現在進行形で様子見である。
私は子供の頃から虫歯ができやすく、
その結果現在、臼歯の神経が3つ無く、
そのほか3か所に銀歯をかぶせている。
ただ、虫歯が発生したのはほとんど高校生までであり、
その後はほぼ発生していない。
高校生以降何を始めたと言うとデンタルフロスである。
おそらく歯と歯の間に食べかすがつまり、
そこを起点として虫歯になったのだろう。
40年生きてきて、現在考える虫歯予防は以下である。
・寝る前に歯を磨く(朝昼も磨いた方が良いけど、ぶくぶくうがいでも良い)。
・歯を磨く際はフッ素が入った歯磨き粉を使う。
・寝る前にデンタルフロスをする。
・寝る前にコンクールFでうがいをする。(唯一虫歯の発生・進行を予防するうがい薬らしい)
・可能ならば、歯医者で臼歯かみ合わせ部分の隙間をレジンで埋めてもらう。
虫歯の発生は突き詰めると、隙間に詰まったものを起点として起こるので、臼歯の隙間を埋め、歯と歯は頻繁に取り除けば、起点となるものがなくなり虫歯は起こらなくなると思う(正確なところは歯科医に相談してもらった方が良い)。
で、上記の虫歯予防を行っていた私が今回どのような虫歯になったかというと、既虫歯治療者が一番恐れる「銀歯の下の虫歯」になったのだ。
銀歯は使用とともに摩耗し歪み、下の歯との間に微小な隙間ができ、そこから液体が侵入し虫歯になる。それを予防するためにコンクールFを使っていたのだが、防ぎきれなかったようだ。
銀歯の下が虫歯になるということは結構深くまで虫歯が進行しているということで、神経を取る可能性が高くなる。実際これまでに除去した神経もそのような経緯で除去した。ただ、神経がなくなると歯は死ぬわけで、遅かれ早かれ、根元からバッキリいってしまう。そのため神経はできれば残したい。
今回、ときおり起こる鈍い痛みと熱いものが沁みることをきっかけに受診し、試しに銀歯を外したところ虫歯ができていたためにそこを削ったのだが、麻酔をかけているにも関わらず削っている間 痛みがあり、また帰宅した後もジンジンした痛みのようなものがあった。ただし、冷たいもの、熱いものが触れても沁みたりはしなかった。
「やっぱり深く削ったから神経まで達しているのかな?神経を取らなきゃダメかな?」と思ったのだが、痛みは我慢できないほどではない。それと、怪我と一緒で、歯といえど削った直後は痛みが残るものではないか?と考え、歯医者さんで念のためにもらったロキソニンを飲んで3日ほど様子を見たところ、だんだんと痛みは弱くなった。
銀歯を被せる際に歯科医と相談し、今回は神経を残し、何かあった場合には追加の処置をすることとして様子を見ることになった。
治療後1週間半ほど経過し、今のところ痛みはなく、冷たいもの、熱いものも問題なく食べられている。
現在通っている歯医者は、担当歯科医が話をよく聞いてくれ丁寧な説明をしてくれるので、信頼して方針を相談できるので良い。
ただ、もしかしてこれまで除去した神経も、実はとらなくても良かったのではないかな?と少し後悔する出来事だった。
Birdyはどのモデルを選んだらよいのか その4(Birdy Classicについて)
最後はBirdy Classicについて。
一見すると「昔発売していたBD-1の焼き直し」なんだけど、実はBD-1時代とはフレームが異なっている。
Birdyの前身であるBD-1の歴史および、BD-1とBirdy Classicのフレームの違いは、Green Cycle Station Yokohamaさんのwebサイトに詳しく載っているので、そちらを見て貰った方が良い。
BD-1 の歴史 | Green Cycle Station
BD-1 Classicと初期型ストレートフレームの違い | 折りたたみ自転車・ミニベロ専門店 GREEN CYCLE STATION
Birdy Classicの特徴は以下である。
・フレームが他のシリーズとは異なりフレーム前三角がパイプフレーム
・現行のBirdyシリーズの中で唯一Vブレーキ
・Birdyシリーズの中で最も安価
・ステムはAirと同じ固定式
・コンポがAcera(MTB用)
最後に書いたコンポがAceraというのは特徴ではないのでは?という意見もあるが、このフレームは重心が高くMTB的な挙動を示すらしい(と、某自転車店で説明を受けた)。その為にMTB用コンポであるAceraを選択したのではないかと深読みをしている。
ちなみにモノコックフレームは重心が下がりロードバイク的な乗り味になっているとのこと。まぁ、GTはMTBコンポだけども。
ディスクブレーキではなくVブレーキというところでレベルダウン感を受ける人もいるかもしれないけど、小径車は実用上Vブレーキで問題なく(この自転車で雨の峠を走る人は・・・いるかもしれないかぁ)、コストも重量も抑えられ、幅が広いタイヤも履けるので実は結構お勧めなモデルである。
パイプフレームは色によってはポップすぎる印象も受けるけど、セミマットブラックカラーは太いパイプと相まって迫力を感じる。
キバナコスモスと戯れるbirdy✿ pic.twitter.com/VKYnYLdeGl
— 渋緑トウリ (@ibusigintouri) 2022年9月18日
ビリーボンカーズのイエローカラーがアクセントになっていて格好良い。
走行性能と折りたたみの両立を目指しつつ、比較的安価(20万円は安価ではないが)に楽しみたい人、またはこのパイプフレームにやられた人にお勧めのモデルである。
日本育児 トラベルベストEC FIXレビュー
3か月程使用したので感想をレビュー。
レビューといっても、使っているのは娘だけど。
普段娘を保育園に送り迎えしているのは妻で、車社会の例に漏れず、通勤途中に自動車で送り迎えしている。
たまに私がテレワークだったり、半休になったりする時には私が迎えにいっており、送り・迎えをどちらもするならばチャイルドシートを付け替えれば良い。
ただ、「送りだけ」「迎えだけ」を行う場合は夫婦両方の車にチャイルドシートがついている必要がある。
そこで、チャイルドシートをもう一台買うことにした。
これまで使用してきたチャイルドシートは、アップリカのクルリラAC。
この機種も導入当時はいろいろあったけど。
↑いろいろ
↑その解決
結局その後は問題なく、不満なく使えている。
今回も同じ機種を買っても良かったのだが、子供も1歳半を過ぎたので、1歳ぐらいから使えるタイプのチャイルド&ジュニアシートを買うことにした(クルリラACは、ジャンルとしてはベビー&チャイルドシート)。
ジュニアシートを買うにあたって気にしたのはサイズ。私の車(フリード)ならば、2列目はキャプテンシートなのでサイズは気にならないのだが、妻の車(軽自動車)の後部座席に2つのシートを付ける際にはスペースを考慮する必要がある。
とりあえずアカチャンホンポとベビザラスに見に行ったところ、一番コンパクトだったのが日本育児のトラベルベストシリーズ。
↑かなり簡易的な感じ。ちなみにこれはトラベルベストEC Fix。
ただし他のものに比べてあまりに華奢で、本当に子どもをこれに乗せてよいのか不安になる。でも、ネットの評判を見てみると悪くなさそうだし、トラベルベストシリーズは1997年から販売しており実績もあるということで、購入することにした。
トラベルベストには3種類ある。それぞれの違いを比較する。ついでにクルリラACも比較する
機種 | 固定方式 | 推奨使用年齢 (歳) |
重量(kg) | サイズ(cm) | 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
EC+ | シートベルト | 1~4 | 3.8 | 幅34×奥行き30×高さ54~59 | 13200 |
EVO | シートベルト | 1~4 | 3.1 | 幅34×奥行き30×高さ54~59 | 16500 |
EC Fix | シートベルト +iSOFIX |
1~7 | 7.3 | 幅40×奥行き42×高さ64~69 | 26180 |
クルリラ AC | シートベルト +iSOFIX |
0~4 | 14.8 | 幅44×奥行き65×高さ72~78 | 59400 |
EVOはEC+のクッションを厚くした豪華モデル。EC FixはISOFIX固定形式が追加され、使用年齢が幅広くなり、重量が重くなっている。
定価に比べてネットを含めた実販売価格はもう少し安く、EC+は9000円、EVOは11000円、EC Fixは16000円ぐらいで買える(クルリラは40000円)。
で、個人的にISOFIX式の簡単にしっかり固定できる形式が好きなので、ECで Fixを選んだ。
EC+、EVOは機能が少ないので選ぶ価値があまりないのでは?という意見もあるかもしれない。ただ重量が軽く収納時んのサイズも小さく持ち運びしやすいことから、普段は取り外しして必要なときだけ使う、例えば実家に置いておいて帰省時に祖父母の車につけるとか、レンタカーを借りる時に持っていく、などの用途に適していると思う。
そんなわけで、フリードに取り付け。かなりコンパクト。
クルリラ ACは大きい。
トラベルベスト、クルリラ、それぞれを使ってみた良い点を以下に示す。
〇トラベルベスト
・安い
・軽いので持ち運びが楽。自動車への付け替えがしやすい
・背中の脇に隙間が空きやすいので夏は涼しくて快適(と思う)
・子供が「座る感覚」でいるので、比較的座ってくれる(気がする)
〇クルリラ
・ハードシェルに覆われていることで、実際にもビジュアル的にも安心感がある
・寝た時にシートに体が支えられる。
・子供の身長、体格に合わせた調整がやりやすい(トラベルベストは自動車から外して調整する必要があるが、こっちはつけたまま可能)
・座面の位置が上がるので子供が窓ガラスから外を見やすく、長時間のドライブでも飽きづらい。結構重要かも。
・回転できるので特に狭い車での乗り降りが楽
固定部分と乗る部分(座席)が別なので、回転できるのだ。
購入前に感じていたトラベルベストへの華奢ゆえの不安感は、子供の体が日々しっかりしてきているということもあるけど、実際に使ってみたら「まぁ大丈夫かな」という感じ。
総じて、購入・使用して問題点はなく、満足している。
Birdyはどのモデルを選んだらよいのか その3.5 (内装変速について)
今回は横道にそれて内装変速について。
前回Rohloffモデルについての記事で書いたけど、折りたたみ小径車であるBirdyに内装変速という選択肢は非常に良いと思う。ただし、価格がネックになる。
価格がネックになるならば、コスパに優れる日本のシマノならばどうだろう?
シマノにはAlfineという、スポーツ的にも使える(競技に使えるレベルではないだろうけど)コンポがある。実際過去にBD-1にはAlfine搭載モデルが限定発売しており、好評だったようだ。
Alfineには8速モデルと11速モデルがある。それぞれをBirdy standardにつけた場合のクランク1回転当たりで進む距離を、ロードバイク、Rofloffモデルと比較してみる。
車種 | チェーンホイール | スプロケット | タイヤサイズ | ギア比大時のクランク1回転で進む距離(mm) | ギア比小時のクランク1回転で進む距離(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ロードバイク | 50-34 | 12-30 | 700×25 | 8770 | 2385 |
Birdy Rohloff | 52 | 14 | 18×1.5 | 7863 | 1495 |
Alfine 11 | 52 | 18 | 18×1.5 | 8334 | 2040 |
Alfine 8 | 52 | 16 | 18×1.5 | 7033 | 2295 |
Alfine11ならば、Rohloffには劣るもののロードバイクよりもギア比が広く、ロングツーリングにも十分使える。Alfine8だって軽いギア側は問題ないので、サイクリングレベルだったら十分に使える。
ちなみにRofloffの「最大ギア/最小ギア」言い換えると倍率は525%、それに比べてAlfine11は約400%、Alfine8は約300%と、うまくばらけている。
なお、Rofloffの内装ハブの重量は約1800g(モデルにより多少異なる)。それに対してAlfine11は1665g、Alfine8は1680gと多少軽い。
性能はともかくとして価格はどうなの?ということで、導入時の価格について比較する。
Alfine 11 | Alfine 8 | Rohloff | |
---|---|---|---|
内装ハブ本体 | 45,000 | 25,000 | 170,000 |
シフトレバー | 7,200 | 3,500 | 10,000 |
取付用小物一式 | 2,000 | 2,200 | ? |
スプロケット | 1,200 | 1,200 | 4,400 |
チェーンテンショナー | 2,500 | 2,500 | 9,570 |
チェーン | 2,300 | 2,300 | 2,300 |
ブレーキローター | 4,700 | 4,700 | 8,000 |
ロックリング工具 | 1,891 | 1,891 | ? |
計 | 66,791 | 43,291 | 204,270 |
公式価格ではなく通販での価格(市場価格)で、細かいところは異なってくるかもしれないので、雰囲気だけ掴む感じで。なお、実際には上記にリム、スポーク、ニップル、工賃も入って+15,000円くらいかかるイメージ。
やはり内装ハブの値段が大きく異なる。トータルでRohloffとAlfineだと、15万円くらい差がある。Alfineの11と8だと約2万円差。せっかく新しくホイールを組むなら、2万円差は許容できるレベルかな・・・?
なお、「和田サイクル」さんのBirdyカスタムでは、あえてAlfine8を使う場合もあるようだ
堅牢性などを考慮してAlfine8をあえて選ぶというのもありかもしれない。Alfine11は故障報告もたまに聞くし(大体オイル交換で治るようだけど・・・)
結論としては、
Birdy standardにAlfine11ホイールを追加する(計約37万円)、
これもBirdyカスタムの一つの最適解である。ということで。
Birdyはどのモデルを選んだらよいのか その3(Birdy Rohloffについて)
今回はBirdy Rohloffについて。
Birdy Rohloffはstandardの2.5倍近い価格のモデルであるのだが、一番の変更点はその名前の通りリアハブにRohloffの内装変速機をつけたことになる。
その他に、「BB、クランク周りはGT,Touringと同じ」「ブレーキはRと同じ」という変更点がある。
このRohloffの位置づけは、舗装路ツーリングを目的とした場合のBirdyの完成形の一つ、であると個人的に考えている。
内装変速ハブという点ではTouringも同じなのだが、あちらは内装変速3段であるのに比べてこちらは内装変速11段。Touringは外装変速と併用だが、Rohloffは内装変速のみであり、以下の利点がある。
・外装変速機に由来するメカトラブルが少ない
・メンテナンス頻度が低い
・最適なチェーンラインが取れる
はじめ2つは走行に影響を及ぼさないが維持の点で有利だし、メカトラブルが少ないのは長期ツーリングではありがたい。
また、最適なチェーンラインが取れるということは走行時のチェーンの駆動抵抗が少なくなり(Birdy Standardの場合、リアをインナーギアに入れるとチェーンがカリカリなり、「抵抗生まれてるなー」と実感する)、走りが軽くなる。
これにより内装変速ハブ特有の内部抵抗をキャンセルできる効果が期待できる。
内装ハブは重いというデメリットもあるが、車体全体の重量を比較すると、
・Standard 10.9kg
・Rohloff 11.0kg
と、Standardモデルに比べて0.1kgしか重くなっていない。(なお、Birdyシリーズで一番軽いのは意外にもGTの10.3kgである。クランク周りが軽いのだろうか?)
Rohloffの場合、幅広いギア比も魅力である。
車種 | チェーンホイール | スプロケット | タイヤサイズ | ギア比大時のクランク1回転で進む距離(mm) | ギア比小時のクランク1回転で進む距離(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ロードバイク | 50-34 | 12-30 | 700×25 | 8770 | 2385 |
Birdy GT | 52 | 11-32 | 18×2.0 | 6680 | 2296 |
Birdy Touring | 52 | 11-32 | 18×2.0 | 5635 | 1785 |
Birdy Rohloff | 52 | 14 | 18×1.5 | 7863 | 1495 |
Rohloffハブの増速率は約400%。ロードバイクよりも幅広いギア比を有している。
ローマル状態ではギア比が軽い方向に振ってあり、登り坂が多かったり、荷物を積載している状態でのツーリングに適している。チェーンリングを大きくすれば高速方向にも振る事ができる。
そんなわけで、メンテが楽で走りもあまり重くならず、ツーリングに最適なモデル。選ばないわけはないよね。。。ということで、ネックは価格。さすがに70万円弱は手を出しにくい。
次点の最適解としては、シマノのAlfineを使うとか・・・?
Birdyはどのモデルを選んだらよいか その2(Birdy Touringについて)
今回はBirdy Touringについて書いてみる。
↑Birdy Touring
Birdy Touringの特徴は、何と言ってもリアハブに搭載されている内装3速の変速機であろう。外装変速8段と掛け合わせることで3×8で24段変速になり、10段変速や11段変速と比較しても、細やかなギア比が選べるし、最大ギア比、最小ギア比もそれぞれ大きく、小さく取れる。
なお、外装変速部はシマノのソラで、内装変速部はStarmy Archer(の恐らくCS-RK3だと思われる)である。
その他のパーツ構成の特徴は以下である。
・ブレーキ、クランク、リムなどはGTモデルと同一。
・タイヤは太くて丈夫なビッグアップル
乱暴に言ってしまえば、
・Standardをオフロードを含めたツーリング向けに強化したのがGT
・Standardをオンロードツーリング向けに強化したのがTouring
となる。
ギア比を大きくとれると何が良いかというと、登り坂では軽いギア比で楽に登れるし、下り坂では足を過剰にくるくる回さなくてもさらに加速できる。
言い換えると、長い距離を楽に早く走ることができるのである。
ギア比の高い低いの指標として「クランク1回転でタイヤが何mm進むか」という値がある。値が大きいほど重いギア、値が少ないほど軽いギアとなる。
私が以前乗っていたロードバイクは、チェーンホイールが50×34(コンパクトクランク)、スプロケットが12-30(いわゆる「乙女ギア」でも、もっと軽いギアが欲しい)だったので、それとBirdy GT,Birdy Touringを比較してみる。
車種 | チェーンホイール | スプロケット | タイヤサイズ | ギア比大時の クランク1回転で 進む距離(mm) |
ギア比小時の クランク1回転で 進む距離(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ロードバイク | 50-34 | 12-30 | 700×25 | 8770 | 2385 |
Birdy GT | 52 | 11-32 | 18×2.0 | 6680 | 2296 |
Birdy Touring | 52 | 11-30 | 18×2.0 | 8906 | 1842 |
Birdy GTはロードバイクに比べて軽いギアは同じくらいだが、重いギアが物足りない。
ロードバイクでいうところの50×16Tぐらいのギア比なので、平地を走る分には十分だが、峠の下りで足が空回りすると思う。
一方Birdy Touringは重いギアも軽いギアも、ロードバイクに比べてそれぞれ軽く、重くなっている。これだけ幅広ければツーリングでギア比に不満が出ることはないだろう。
なお、自転車に詳しい人ならば、Birdy GTもチェーンホイールを大きく、さらにフロントダブルにすればギア比の問題は解決するのではないか?と疑問を持つと思う。それに対する回答は、「フロントダブル化で軽いギアは解決するが、重いギアは解決しない」である。Birdyの新フレームの特性上、56T以上のチェーンホイールを取り付けると、フレームと干渉するからだ(ただし、ロー側のスプロケットを小さくすれば大丈夫という話もあり)。ちなみに、BD-1では60Tを取り付けられていたらしい。
56Tと(一応60T)のチェーンホイールを取り付けた場合のBirdy GTとロードバイクのギア比を比較すると以下のようになる。
車種 | チェーンホイール | スプロケット | タイヤサイズ | ギア比大時の クランク1回転で 進む距離(mm) |
ギア比小時の クランク1回転で 進む距離(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ロードバイク | 50-34 | 12-30 | 700×25 | 8770 | 2385 |
Birdy GT 56T | 56 | 11-32 | 18×2.0 | 7382 | 2538 |
Birdy GT 60T | 60 | 11-32 | 18×2.0 | 7909 | 2719 |
60Tをつけても、コンパクトクランクを取り付けたロードバイク(しかもロー側のスプロケは12T)のトップギアに及ばないし、軽いギアが重くなっていて、登り坂がきつくなってきている。
外装変速だけでは重いギアの達成が困難であることを説明したが、軽いギアの方も結構難儀する。
フロントギアをダブルもしくはトリプルにして小さいチェーンホイールをつければ軽いギアを得られるのだが、折り畳み自転車はフレームの折りたたみ機構の関係上、フロントをダブルにするのが困難な場合が多い。
Birdyは幸運にもフロントダブルができるようだが、パーツのクリアランスがシビアで、テクニックがいるとのことだ。
上記のような理由で、外装変速に内装変速を加えたBirdy Touringはその名の通りツーリングに適したモデルなのだが、内装変速にはメリットだけでなくデメリットもある。それは、「内装ハブの内部抵抗の大きさ」と「内装ハブ自体の重量」である。
どちらも走行性能の低下に繋がる要素であり、その影響は大きくないとしても長時間の走行では少しの影響が積み重なっていく。この部分は体力でカバーできる問題であり、日本人に比べて体力のある人が多い欧米ではあまり気にされないのか、海外では内装ハブは人気とのこと。私は体力がなく、限りある資源(体力)を有効に活用する為、内装ハブはあまり使いたくない派である。
いずれにせよ、Birdyでオンロードのロングツーリングを行いたい人にとって、Birdy Touringは一考の価値があるモデルといえる。