今回は横道にそれて内装変速について。
前回Rohloffモデルについての記事で書いたけど、折りたたみ小径車であるBirdyに内装変速という選択肢は非常に良いと思う。ただし、価格がネックになる。
価格がネックになるならば、コスパに優れる日本のシマノならばどうだろう?
シマノにはAlfineという、スポーツ的にも使える(競技に使えるレベルではないだろうけど)コンポがある。実際過去にBD-1にはAlfine搭載モデルが限定発売しており、好評だったようだ。
Alfineには8速モデルと11速モデルがある。それぞれをBirdy standardにつけた場合のクランク1回転当たりで進む距離を、ロードバイク、Rofloffモデルと比較してみる。
車種 | チェーンホイール | スプロケット | タイヤサイズ | ギア比大時のクランク1回転で進む距離(mm) | ギア比小時のクランク1回転で進む距離(mm) |
---|---|---|---|---|---|
ロードバイク | 50-34 | 12-30 | 700×25 | 8770 | 2385 |
Birdy Rohloff | 52 | 14 | 18×1.5 | 7863 | 1495 |
Alfine 11 | 52 | 18 | 18×1.5 | 8334 | 2040 |
Alfine 8 | 52 | 16 | 18×1.5 | 7033 | 2295 |
Alfine11ならば、Rohloffには劣るもののロードバイクよりもギア比が広く、ロングツーリングにも十分使える。Alfine8だって軽いギア側は問題ないので、サイクリングレベルだったら十分に使える。
ちなみにRofloffの「最大ギア/最小ギア」言い換えると倍率は525%、それに比べてAlfine11は約400%、Alfine8は約300%と、うまくばらけている。
なお、Rofloffの内装ハブの重量は約1800g(モデルにより多少異なる)。それに対してAlfine11は1665g、Alfine8は1680gと多少軽い。
性能はともかくとして価格はどうなの?ということで、導入時の価格について比較する。
Alfine 11 | Alfine 8 | Rohloff | |
---|---|---|---|
内装ハブ本体 | 45,000 | 25,000 | 170,000 |
シフトレバー | 7,200 | 3,500 | 10,000 |
取付用小物一式 | 2,000 | 2,200 | ? |
スプロケット | 1,200 | 1,200 | 4,400 |
チェーンテンショナー | 2,500 | 2,500 | 9,570 |
チェーン | 2,300 | 2,300 | 2,300 |
ブレーキローター | 4,700 | 4,700 | 8,000 |
ロックリング工具 | 1,891 | 1,891 | ? |
計 | 66,791 | 43,291 | 204,270 |
公式価格ではなく通販での価格(市場価格)で、細かいところは異なってくるかもしれないので、雰囲気だけ掴む感じで。なお、実際には上記にリム、スポーク、ニップル、工賃も入って+15,000円くらいかかるイメージ。
やはり内装ハブの値段が大きく異なる。トータルでRohloffとAlfineだと、15万円くらい差がある。Alfineの11と8だと約2万円差。せっかく新しくホイールを組むなら、2万円差は許容できるレベルかな・・・?
なお、「和田サイクル」さんのBirdyカスタムでは、あえてAlfine8を使う場合もあるようだ
堅牢性などを考慮してAlfine8をあえて選ぶというのもありかもしれない。Alfine11は故障報告もたまに聞くし(大体オイル交換で治るようだけど・・・)
結論としては、
Birdy standardにAlfine11ホイールを追加する(計約37万円)、
これもBirdyカスタムの一つの最適解である。ということで。